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  「別所町参加によるコースの問題」 Vol.6
歯 黒  猛 夫 
 

 三月十八日の岸和田祭礼関係団体総会で、満場一致により別所町の旧市内地区曳行参加が承認された。これにより、岸和田祭礼曳行町は二一町になり、浜地区七町(大北、中北、大手、中町、紙屋、中之濱、大工町)、中央地区七町(宮本、上町、五軒屋、北町、堺町、本町、南町)、天神地区七町(沼、筋海、並松、下野、藤井、春木南、別所)ということになる。別所町関係者は本年度より年番以下各団体に見習としてメンバー出すこととなり、四月一日の安全祈願祭を始め、目白押しの入魂式などには警備などの役目を負うこととなる。しかし、別所町内では実際の曳行に関し、町内会と曳行団体の思惑がまとまらず、14年度からの実施に対しては未定とのこと。
 別所町は昭和30年代に数年だけ曳行の記録があり、昭和37年には年番長も務めている。しかし、一部人間の不始末において中止。一昨年、春木南の先代地車を購入。現在に至っている。

 これにより懸念されるのは、やはり、コース内の渋滞だろう。去年、ウチの町(宮本)が船津橋か欄干橋付近で順番待ちをしていたとき、年番から「宮本さん、もうちょっと前に行っちゃってくれへんかの?」という申し入れがあった。これはどう言うことかというと、殆どの町がショートコース(カンカン場、カイゲン、欄干橋、船津橋)を取ったため、抜け道がなくなり、ぐるりと1周詰まってしまったから。S字が走れなくなったため紀州街道から大工町に抜ける町が少なくなり、また、駅前にも上らなくなったから起こった面白いような、笑えないようなエピソードである。

 本年度年番長である下野町の坂井さんに話を聞いたところ、コースの変更に関しては年番側からも検討議題として上げられられ、何らかの処置が今年は実施される見込み。混雑緩和と曳行および、観客の拡散により、危険度を少なくしないとの思いを告げられた。
 確かに数ヶ所にだけ数十万といわれる人間が集まれば危険が増すのは明らか。警備の人間も大変になる。カイゲン、コカドのやりまわしが見る方もやる方も面白いのは分かるが、その点を考慮する必要はある。そして、駅前商店街の考え。どこの町であれ、商店街に花寄せはやってくる。しかし、「この不景気にだんじりも来えへんのに、何で金わたさなアカンねん」という考えがそろそろ起き出している。寄付を要求する以上、だんじりが姿を見せるのは当たり前だ。何も商売人は善意のみで金を渡しているわけではない。何らかのメリットを見込んで、見合っただけの金額を供出しているのだから。
 祭りは町の人間が楽しむものである。町の人間とは曳行に参加しているものはもちろん、女性も、子供も、高齢者も、ハンデキャップを背負った人も含めて。我々はそんな人たちからも何らかの協力を受けてだんじりを引っ張っていると自覚しなければならない。つまり、やりまわしが巧くいく、いかないというのも含め、疾走する自分たちの姿、だんじりの姿を町内の人たちに披露する義務がある。その点、浜なら浜で我々岸和田村の人間が行かない道を通ってそれをクリアーしている。天神地区も同じ。岸和田町のだんじりは津田北近くまで曳行している。上町は必ず旧塔原街道を通っているし、五軒屋も町内曳行に関しては気を使っている。

 何を言いたいかというと。
 宮本のだんじりはもっと商店街を上がるべきだと言うことだ(身内批判)。バカの一つ覚えみたいにカイゲン、コカド、カンカン場。同じ所をぐるぐる回って何が面白い。目先の欲や楽しみだけで町内を蔑ろにしてまっとうな祭りができるわけがない。率先して駅前に上がり、他町に範を示すくらいの意気込みがなくてどうする。自分たちの楽しみのためだけにだんじりを曳き、まとまりなんか全くない。毎年のように町内の人間同士がいざこざを起こしている状況はもううんざりだ。
 最後に、坂井さんの談話をもうひとつ。
「祭りはそろそろ原点に戻らなければいけない時期に来ているのかもしれません」

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