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  「泉州ブロック協議会」 Vol.5
歯 黒  猛 夫 
 

 3月24日(土)。泉の森ホール(泉佐野市)で泉州ブロック協議会第3回合同講演会があった。
 同協議会は高石以南の商工会議所・商工会青年部メンバーが集まって、『関空に何をしてもらうかじゃなく、関空をどう活用するか』をスローガンに地域活性化活動を行うという目的で平成10年3月に発足。当日は国立民族博物館教授で観光分野のオピニオンリーダーである、石森秀三氏の講演の後、同氏を交え、関空株式会社社長御巫清秦氏、大阪府企画調整部空港対策室室長葭矢忠氏、関空協議会代表吉道勇貝塚市長ほか2名によるパネルディスカッションが行われた。講演の中で石森氏は定住人口に依存する地域経営から交流人口重視への転換など少子化・高齢化社会に向けての観光産業のあり方を語り(後は省略)。
 難しくなりましたが。つまりどう言うことかというと、関空という巨大な社会的資本を間近に控える我々住民が空港から受ける恩恵ばかりではなく、我々自身がどのように活用していくかをみんなで考えようという集まり、といったところでしょうか。
 関空らの恩恵?確かに道はキレイになったし便利になった。それに伴いいろんな店がオープンし上辺は華やかになった。けれど、それ以外に何がある。そして、相変わらずこの席でもだんじりを何とか活用して一儲けしようという魂胆が見え見えだ(中山太郎は岸和田祭りに百人からの台湾観光客を招待するらしい)。
 祭りは(太鼓台、櫓も含め)何も客寄せパンダじゃない。自分たちが自分たちの為に、自分たちが住む地域のために行うもので、究極は神事である。それを、そこにあるから簡単に観光客誘致目的に利用されるだなんて真っ平ごめんだ。極端に言えば、観光客を全くシャットアウトして、地域の人たちだけで楽しむ、高齢者も女性も身障者も、全ての地域の人たちがゆっくり楽しむことができる姿が本当なのでは?
 地域の活性化は分かる、がらんとした商店街を目にすれば、地元の人間であるだけに情けなくなる。今の時代、観光がおいしい産業だというのも分かる。それならそれで別の新しいもの、札幌のよさこいソーリャーでもいいし、御堂筋パレード、猪名川のレゲエ・スプラッシュみたいなものでもいい、そんな、観光客目当ての新しいイベントを考えればいい。そんな努力を惜しんで、泉州=だんじりという発想は、かかわる当事者としては大迷惑だ。
 そして、この席でもそうだけど、結局色んな部署のお偉いさんたちがあれやこれやと意見を出すだけで、地域住民の思いが見えてこない。年齢性別を問わず、色んな人の色んな意見を集めて、それに対して討論する。広いホールを借り切って、後で懇親会と銘打ったパーティーを開く余裕があるのなら、その方が安上がりだし、有益なのでは?
 関空=泉州地域を何とかしたい。その考えには多いに賛同するけれど、一部の人間が都合良く話を展開するだけではどうにもならない。個人的、草の根的に同じ目的を持って活動している人たちはいくらでもいる。そんな人や団体を無視して勝手に話を進められても困る。地域は行政や商工会のものではない。そこに住む住民全員のもの。「わしらが何とかするからおまえらついて来い」的発想はもはや通用しない。中高生たちの奇抜なアイディアを耳にするだけでも、新しい何かが見えてくると思うんだけど、どう?

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